浮島丸(うきしままる)は、関西汽船が運航した貨客船。後に小笠原海運で父島丸として小笠原航路に就航した。
概要
関西汽船の阪神 - 琉球問定期航路貨客船として、第15次計画造船において建造が許可された。建造は佐野安船渠で行われ、1959年12月18日に進水、1960年3月20日に竣工した。同年4月1日から阪神 - 奄美 - 沖縄航路に就航した。
1973年3月、小笠原海運に売却され、父島丸となり、椿丸の代船として同年4月8日から東京 - 小笠原航路に就航した。当時の航海時間は片道38時間であった。
1979年4月、おがさわら丸 (初代)の就航により台湾の長栄海運に売却され、EVER TRAININGとなり、航海練習船として使用された。
1984年10月、スクラップのため高雄に回航され、その後解体された。
設計
船型は荒天時の耐波性を考慮して長船首楼型とされ、船尾には追い波の打ち込みを防ぐため船尾楼が設けられた。機関室は中央配置で、船首側にNo.1貨物艙、No.2貨物艙、船尾側にNo.3貨物艙が配置されており、第二甲板の三等客室うち2室は予備貨物艙兼用とされた。
船内
船室
設備
- 案内所
- 売店
- ダイニング・サルーン(二等客用)
- ラウンジ(二等客用)
- 浴室(二等客用洋式1箇所、和式1箇所、三等客用1箇所)
脚注
参考文献
- 関西汽船株式会社工務部「貨客船浮島丸について」『関西造船協会誌』第98号、公益社団法人日本船舶海洋工学会、1960年8月24日、39-45頁、NAID 110003872544、2017年2月6日閲覧。
外部リンク
- 日本船舶海洋工学会 - 造船資料(造船履歴・記録)番号53064 進水記念絵はがき「浮島丸」



