拝田古墳群(はいだこふんぐん)は、京都府亀岡市拝田にある古墳群。史跡指定はされていない。
概要
京都府中部、亀岡盆地北西部の丘陵南斜面に営造された古墳群である。前方後円墳1基(16号墳)・円墳16基の計17基から構成される。1977-1979年(昭和52-54年)に京都縦貫自動車道建設に伴う8-10号墳の発掘調査が、2021・2023年度(令和3・5年度)に14号墳の発掘調査が実施されている。
古墳群は山腹の1-9号墳、丘陵稜線部の10-12号墳、丘陵端部から平地の13-17号墳の3グループに分かれる。そのうち10号墳・16号墳は亀岡盆地においても有力な古墳になるほか、9号墳の石室に石障が、16号墳の石室に石棚が見られる点で特色を示す。亀岡盆地では石棚付石室を有する古墳として拝田16号墳含む7基が知られるが、これは和歌山県紀の川下流域(岩橋千塚古墳群など)に次ぐ集中的な分布として注目され、岩橋千塚古墳群を営んだ紀氏との関連性を指摘する説がある。
なお、これまでは16号墳を中心とする後期古墳群とされてきたが、近年の14号墳の調査では古墳時代中期初頭の埴輪が検出されている。
一覧
脚注
参考文献
(記事執筆に使用した文献)
- 地方自治体発行
- 「拝田古墳群」『新修亀岡市史 資料編 第1巻』亀岡市、2000年、150-155頁。
- 「西加舎遺跡第5次調査・千代川遺跡第34次調査・拝田14号墳第1次調査」『京都府埋蔵文化財調査報告書 令和3年度』京都府教育委員会、2022年。 - リンクは奈良文化財研究所「全国遺跡報告総覧」。
- 事典類
- 「拝田古墳群」『日本歴史地名大系 26 京都府の地名』平凡社、1981年。ISBN 4582490263。
- 佐藤晃一「拝田16号墳」『日本古墳大辞典』東京堂出版、1989年。ISBN 4490102607。
- その他
- 「拝田14号墳(第2次調査)」 (PDF)(公益財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センター、2024年)。
関連文献
(記事執筆に使用していない関連文献)
- 「国道9号バイパス関係遺跡」『埋蔵文化財発掘調査概報』京都府教育委員会、1976年。
- 「国道9号バイパス関係遺跡」『埋蔵文化財発掘調査概報』京都府教育委員会、1978年。
- 「国道9号バイパス関係遺跡」『埋蔵文化財発掘調査概報』京都府教育委員会、1979年。
外部リンク
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