小月教育航空群(おづききょういくこうくうぐん、英称:Air Training Group Ozuki)とは、海上自衛隊の教育航空集団に属する教育航空群のひとつであり、海上自衛隊の航空部隊の基幹となるパイロット及び戦術航空士(TACO)を養成する第一の部隊である。部隊は小月航空基地(山口県下関市)に所在しており、群司令は1等海佐(一)をもって充てられている。
概要
航空学生や幹部学生は、小月教育航空隊で基礎教育(航空学生約1年4ヶ月、幹部学生約3ヶ月)を受けた後、第201教育航空隊で飛行訓練を行う。第201教育航空隊での訓練期間中に固定翼要員、回転翼要員、戦術航空士要員に進路が分かれる。なお、海上自衛隊のパイロット及び戦術航空士は例外なく全員、小月教育航空隊を修業している。また、陸上自衛隊と海上保安庁から固定翼機操縦士の教育を受託しており、若干名が共に訓練を受けている。
沿革
- 1964年(昭和39年)7月25日:「臨時小月派遣隊」として新編。
- 1965年(昭和40年)3月25日:臨時小月派遣隊が「小月教育航空群」として新編。鹿屋教育航空群第201教育航空隊が鹿屋航空基地から小月航空基地に移転し、隷下に編入。
- ※新編時の編成(司令部・第201教育航空隊・第203支援整備隊・小月航空基地隊)。
- 1968年(昭和43年)11月30日:教育航空集団直轄第221教育航空隊が館山航空基地から小月航空基地に移転し、隷下に編入。
- 1980年(昭和55年)4月17日:小月航空基地隊隷下に「小月救難飛行隊」が新編。
- 1989年(平成元年)3月22日:第201教育航空隊にT-5が配備。
- 1991年(平成03年)3月3日:第203航空機整備隊が廃止。
- 1997年(平成09年)3月24日:第221教育航空隊を「小月教育航空隊」に、第203支援整備隊を「第201支援整備隊」に改称。
- 1998年(平成10年)12月8日:補給整備部門の組織改編により第201支援整備隊を「第201整備補給隊」に改編。
- 2008年(平成20年)3月26日:体制移行による部隊改編により、第201検査隊及び小月救難飛行隊が廃止。救難飛行隊所属機は大村航空基地に移転し、第22航空群「第72航空隊」を新編。
- 2018年(平成30年)3月23日:航空部隊の改編により、小月航空基地隊の警衛隊、運航隊地上救難班、管理隊車両班が統合され「小月航空警備隊」に改編。
部隊編成
- 小月教育航空群司令部(小月航空基地)
- 小月教育航空隊
- 隊本部
- 小月教育隊
- 小月学生隊
- 第201教育航空隊:T-5
- 隊本部
- 第201教育飛行隊
- 第201列線整備隊
- 第201学生隊
- 第201整備補給隊
- 隊本部
- 第201電子整備隊
- 第201補給隊
- 小月航空基地隊
- 隊本部
- 小月管理隊
- 小月航空警備隊
- 小月運航隊
- 小月経理隊
- 小月厚生隊
- 小月航空衛生隊
- 小月教育航空隊
設置されている課程
- 航空学生課程
- 飛行準備課程
- 幹部航空基礎課程
- 操縦士基礎(共通)課程
- 操縦士基礎(固定翼)課程
- 操縦士基礎(回転翼)課程
主要幹部
脚注
関連項目
- 下総教育航空群 / 徳島教育航空群
外部リンク
- 小月教育航空群
- 小月教育航空群【公式】(@jmsdf_ozatg) - Twitter
- 小月教育航空隊
- 第201教育航空隊
- 航空隊及び教育航空隊の編制に関する訓令
- 整備補給隊の編制に関する訓令
- 航空基地隊の編制に関する訓令




