エノシタビン(Enocitabine)は、ピリミジン塩基アナログの抗がん剤の一つである。シタラビンにベヘノイル基(CH3-(CH2)20-CO-)がアミド結合している。白血病の治療に用いられる。2009年3月に日本で承認された。
効能・効果
- 急性白血病
- 慢性白血病の急性転化
副作用
重大な副作用は、
- ショック(0.4%)
- 重篤な過敏症(0.1%)
- 胸部圧迫感、発疹、皮膚の潮紅等
- 血液障害
- 汎血球減少、白血球減少、血小板減少、貧血、巨赤芽球様細胞
とされている。
10%以上に、食欲不振、悪心・嘔吐、ビリルビン上昇、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇、発熱が現れる。
作用機序
肝臓、脾臓、腎臓、白血病細胞でシタラビンに代謝されてDNA合成を阻害する。
薬物動態
血管内投与後の血漿中エノシタビンの半減期は二相性を示し、第一相で0.37±0.25時間、第二相で5.3±4.8時間であり、シタラビンの第一相:10~20分、第二相:2~3時間の2倍程度に延長されている。また、血球中エノシタビン濃度の半減期は血漿中よりも長く、24時間後の血球中濃度は血漿中濃度の約10倍となった。
シタラビンを分解するシチジン脱アミノ酵素で分解されない。
参考資料



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